第7の栄養として『核酸』が注目されている!核酸は本当に役に立つ!?

Dr.コバ

こんにちは!こばやし内科クリニックの小林です。

栄養素として『核酸』が注目されていることはご存知ですか?

核酸を栄養素として摂取することが、すごくメリットがあることが最近わかってきました。

この記事では核酸の研究の第一人者である『松永政司』先生の著書に書かれていた内容も含めて、お話ししていきます。

※ 松永先生は北海道伊達市出身の医学博士、工学博士です。

小春

核酸って何かニャ〜??

サケの白子?

とっても美味しそうニャ〜!!

あなたは普段、栄養素として『核酸』を摂取することを意識していますか?

「核酸って何?」って思われる方もいらっしゃることでしょう。

サケの白子を食べたことがありますか?

白子は精巣のことですね。

僕は残念ながら、食べたことはありません。

ただ、『タチ』として有名な、タラの白子は何回か食べたことがあります。

詳しくはわかりませんが、ひと昔前の日本人は『サケの白子』や『ニシンの白子』をよく食べたそうですね。

白子を食べると、『精がついて元気になる』効果があり、好まれていたようです。

最近になり、白子の『滋養強壮効果』が何から来ているか、科学的にかなりわかってきました

この記事では、栄養素として核酸を摂取することのメリットをお話しし、具体的にどのように核酸を摂取すればよいかについても触れていきます。

それでは、最後までお付き合いくださいね。

核酸とは何?

核酸とは『DNA(デオキシリボ核酸)』と『RNA(リボ核酸)』のことを指します。

ともに細胞の核の中に存在するものですね。

それぞれ、大事な役割があります。

DNAはタンパク質を作るための遺伝情報を大切に詰め込んでいる核酸です。

それに対して、RNAはDNAに入っている遺伝情報を読み取ってコピーします。

コピーしてできたRNAを基に、体の中で必要なタンパク質が次々と合成されます。

DNA、RNAがしっかり働くことで、細胞が分裂したり、大事なタンパク質が作られるわけです。

DNA・RNAを作る材料が不足していると、これらの反応がうまくいかなくなり、病気の元になってしまいます。

それでは、DNAやRNAのような核酸は体内ではどのように作られるのでしょうか?

核酸は体内でどのようにして作られる?

核酸はアミノ酸と葉酸などを原料にして、主に肝臓で作られます。

肝臓で核酸が作られるルートを『De novo(ドゥ・ノボ)合成』と言います。

しかし、核酸を一から作るのは、いくつもの化学反応を経る必要があり、意外と大変な作業です。

核酸のDe novo合成は効率が悪いことが知られています。

そこで、肝臓以外に存在する細胞には、古くなった細胞を壊してから、核酸を再利用する働きがあります。

このことを『サルベージ合成』と言います。

このサルベージ合成では、リサイクルされた核酸だけではなく、食物中から摂取された核酸も利用されるのです。

このように、人間の体では核酸はDe novo合成とサルベージ合成によって作られます。

ただし、一つ大きな欠点があります。

核酸を作る働きは、年齢とともに落ちてしまい、また病気にかかっている状態では、より作りが悪くなってしまいます。

ですので、食事から摂取する核酸がかなり重要であると、最近言われてきています。

ひと昔は前は、核酸を栄養素として摂取しても、アミノ酸などに分解されるだけで、栄養としての利用価値は少ないと考えられていました。

しかし、松永先生らの研究により、核酸の栄養素としての価値がかなり高いことがわかってきました。

核酸がなぜ栄養素として注目されてきている?

核酸は健康に対して大きなメリットをもたらすと言われています。

詳しくはこちらのWebページをご覧ください。

⇨『株式会社わかさ生活』による核酸に関する特集ページ

そちらのページから引用させていただきますが、核酸の効果は次のようなものです。

核酸の健康効果
  • 美肌効果
  • 疲労回復効果
  • 免疫力を高める効果
  • 髪を健康に保つ効果
  • 脳の機能を改善する効果
  • 貧血を予防する効果
  • 肥満を予防する効果

けっこうたくさんの効果が期待できるようですね!

核酸を補給することで、細胞の新陳代謝が活発になり、細胞や臓器を若々しく元気に保つことができるということです。

核酸の栄養素としての働き

それでは、核酸は体の中でどのように働いているのでしょうか?

主な働きは次の2つです。

核酸の主な働き
  1. ビタミンB群にくっついて働き、細胞の代謝を高める
  2. 免疫細胞を活発にし、免疫力を高める

それでは、それぞれについて解説していきます。

ビタミンB群にくっついて働き、細胞の代謝を高める

核酸がビタミンB群にくっついて働くということは、かなり意外なことだと思います。

僕もオーソモレキュラーを学ぶまでは全く知りませんでした。

ビタミンB群は核酸とくっついて初めて、活性化され、本来の働きをするわけです。

正確には、核酸の一部である、ヌクレオチドとビタミンB群がくっつきます

病気がちである人や、栄養不足である人は、核酸もビタミンB群も不足しやすいです。

そんな状態の時に、市販されているビタミン剤だけを摂っても、ビタミンB群としての働きは期待できないわけです。

サプリメントとして摂取する場合は、『ビタミンB群+核酸』という組み合わせが非常に重要なのです。

医療用サプリメントのビタミンB群には、しっかり『サケの白子』が添加されています。

免疫細胞を活発にし、免疫力を高める

免疫力を高める方法は、以前の記事で詳しく書きました。

こちらでは核酸のことには触れていませんが、免疫力を栄養によって高める方法が書いてありますので、良かったら読んでみてください。

核酸には『自然免疫』と『獲得免疫』の両方の免疫力を強める作用があります。

核酸を摂取することで、T細胞やB細胞など免疫細胞を活発にするインターフェロンが多く出るようになったり、自然免疫を司るIgAという免疫グロブリンを増やしたりします。

核酸によって、多くの細胞が活性化されるわけですから、免疫力が上がることも納得しますね。

今では、赤ちゃんに飲ませる粉ミルクに、核酸の一部であるヌクレオチドを添加しているものもであるようです。

核酸の重要性は徐々に広まりつつありますね。

核酸をどのようにして摂取すればいい?

それでは、核酸を栄養素として摂取するのは、具体的にどのようにすればいいのでしょうか?

男女共に、核酸は1g/日ほど摂取することを推奨されています。

核酸は主に動物性食品から摂取できます。

代表的な食品を挙げてみます。(健康食品のインシップのページより引用)

白子は一般的には入手しにくいので、こちらでは記しません。

牛肉豚肉マグロイワシしいたけ
DNA(mg)7840307713
RNA(mg)130777212643
食品100g中の核酸の含有量

これらの食品に含まれる核酸の量を見ても、あまり多くはありません。

食事から十分な量の核酸を摂取するには、無理があるようです。

やはり核酸についても、積極的に摂取したい人は、サプリメントから補充する必要があるようです。

サケの白子からDNAを抽出することはそれほど難しくなく、今では多くの種類のサプリメントが販売されています。

しかし、僕は核酸のサプリメントは使用したことがなく、こちらではお勧めのサプリメントの提案などはしません。

核酸を摂りすぎると痛風になる?

ここで疑問が湧いてくる方もいらっしゃるでしょうか?

魚卵などでプリン体をたくさん摂ると、尿酸値が上がるのでは?と思われますでしょうか。

そんな疑問をお持ちの方は、こちらの記事をお読みくださいね。

さいごに

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

核酸がとても大事な栄養素であることをお分かりいただけましたでしょうか?

魚の白子が手に入れば、ぜひ食べたいところですね。

アンチエイジングを頑張りたい人は、ぜひ核酸のサプリメントを試してみてください。

試してみた方は、ぜひ感想を教えてくださいね。

僕もいつかは試してみたいと思っています。

それではまた。

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