『糖化』という言葉を知っていますか?糖化対策をしないと老化が早まり病気になりやすくなる!

Dr.コバ

こんにちは!こばやし内科クリニックの小林です。

『糖化』という言葉を聞いたことがありますか?

糖化をいかに予防できるかが、アンチエイジングや健康にとって、ものすごく重要なことなんです。

もし、糖化について詳しく聞いたことがないのであれば、ぜひこの記事をしっかり読んでいただき、糖化対策をしっかり始めてくださいね。

小春

甘いものは大好きニャ〜

Dr.コバ

食卓テーブルの下に食べ物を落とすと、すぐに食いついてしまう小春でした(笑)。

あなたは『糖化』に対する対策を行っていますか?

もしかしたら、糖化という言葉も聞いたことがないかもしれませんね。

糖化対策は、特にアンチエイジングにおいて、すごく大事なことです。

え?体が糖分になっちゃうの?」って思われるかもしれませんね。

そうなんです、体が糖化してしまうと、細胞、血管、内臓、骨などの元気がなくなってしまいます。

そして、糖化はさまざまな病気の元になります。

糖化が体に害を与えることを『糖化ストレス』と言います。

この記事では年齢が若い頃から糖化対策を行う重要性を理解していただきたいと思います。

そして、糖化ストレスをできるだけなくして、いつまで若々しく元気でいていただきたく方法をよく知っていただければ幸いです。

それでは、最後までお付き合いください。

糖化についての基礎知識

糖化という言葉を聞いたことがある?

『糖化』という言葉をご存知でしょうか?

美容やアンチエイジングに関わるお仕事をされている方にとっては常識なのかもしれません。

実は、僕もつい最近まで知りませんでした(汗)。

オーソモレキュラーを学び始めたのが、ちょうど一年前になります。

『糖化』という言葉をよく理解できるようになったのは、ここ半年ぐらいのことです。

いやはや、医者という仕事はなにせ視野の狭いことばかりやっていますので、幅広い知識を持つ機会というのは本当に限られています。

学習を重ねた現在、僕が思うことは、『糖化』は決して無視できないということです。

そして、僕ら医療従事者は『糖化』は常日頃扱っていたのも関わらず、しっかり認識せず扱っていたことがわかりました。

糖化は誰でも身近にあるリスクということです。

糖化とは一体なんなの?

それじゃあ、『糖化』っていったい何なのでしょう?

簡単に言えば、糖化とは『体内の大事なタンパク質と糖が結びつくこと』です。

「な〜んだ、たったそれだけのこと!?」って思われますか?

いえ、それはとても重大で、まずいことなんです。

タンパク質が糖と結びついてしまうと、タンパク質としての機能が無くなってしまうんです。

体の中の20%はタンパク質でできているとお話ししたことがあります。

どれも大事なタンパク質ばかりです。

それでは、代表的なタンパク質を挙げてみますね。

体の中のタンパク質
  • ヘモグロビン:赤血球の中にあり、酸素を運搬する
  • アルブミン:血液中にあり、物質を運んだり、浸透圧(水の出し入れ)を維持する
  • コラーゲン髪、爪、内臓、骨などを丈夫にする
  • アクチン・ミオシン筋肉の中で収縮する
  • 免疫グロブリン:抗体を作ったりして免疫を担当する
  • ホルモン:数多くのホルモンがタンパク質で作られている
  • 酵素:体内の化学反応を進ませるのに必要

ここでは、代表的なタンパク質を挙げてみましたが、実際にはもっともっとたくさんの種類があります。

これらが『糖化』を起こしてしまうと、タンパク質としての機能が落ちてしまうわけです。

例えば、ヘモグロビンが糖化してしまうと、酸素を運ぶことができなってしまいます

『糖化』がさまざまな不調や病気につながってしまうことを理解していただけると幸いです。

糖化の原因は?

それでは、『糖化』はどのようなことが原因で起きるのでしょうか?

それは『血液中の糖分が必要以上に多い状態=血糖値が高い状態の時』に起きます。

血液は心臓から全身の臓器・骨・筋肉・皮膚などに送られます。

その血液に『糖分』がいっぱい含まれていると、糖分と全身のタンパク質が反応してしまい、こげついたような状態になってしまいます。

このことは『メイラード反応』と呼ばれています。

料理で言うと、ホットケーキを焼いていると、茶色く焦げてきますよね。

焦げている部分が『糖化』を起こしている部分です。

タンパク質が主体である卵と、糖分が多い小麦粉が結びつくことで、茶色く焦げたようになるわけです。

つまり、血糖値が高い状態が続くと、全身のタンパク質が焦げついたような状態になり、タンパク質としての機能が低下してしまうのです。

タンパク質は変性すると、機能を果たせなくなってしまうのです。

何かで見たことがあるのですが、糖尿病患者さんの骨は本来の乳白色ではなく、茶色っぽい色になっているようです。

どのくらいの血糖値で糖化が起きる?

一口に「血糖値が高い状態」と言っても、程度の問題があります。

空腹時や食後などのタイミングによって、血糖値の基準は異なります。

また、検査方法や学会によっても、基準値は異なります。

一説によると、糖化は血糖値が160mg/dl以上である時に起こりやすい』と言われています。

尿に糖が出る『尿糖』が陽性になるのは、血糖値が180mg/dl以上ですので、尿糖が出る前の段階で『糖化』が始まってしまうわけです。

『糖化』の早期発見は意外と難しいことをご理解いただけると幸いです。

糖化はどうやって検査できる?

糖化を早期発見することは意外と難しいと考えられますが、検査することは可能です。

それでは、糖化の程度はどのようにして調べることができるのでしょうか。

血糖値のコントロールを示す一般的な検査で調べることができます。

次のような検査です。糖化の程度を調べる有用性を☆で示します。

糖化を調べる検査項目
  • 血糖値
  • 尿検査
  • HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)☆☆
  • グリコアルブミン☆☆
  • 1.5-AG(アンヒドログルシトール)☆☆☆
  • 2時間OGTT(ブドウ糖負荷試験)☆☆☆☆
  • 5時間OGTT(ブドウ糖負荷試験)☆☆☆

それでは、それぞれについて簡単に解説していきます。

血糖値

おなじみの血糖値です。

血液検査で簡単に測ることができます。

普段の健康診断や人間ドックには必ず入っている項目でしょう。

しかし、一般的に測定するのは『空腹時の血糖値』です。

糖尿病の人でない限り、普通は90~110mg/dl程度で収まっていることが多いです。

食後の血糖値を測れば、少しは糖化の程度を調べることはできると思いますが、なかなか機会がないことでしょう。

糖化を調べる検査としては有用性に乏しく、☆一つです。

尿検査

ご存知の方も多いと思いますが、尿検査では潜血・タンパクなど、さまざまなことを調べることができます。

糖化を調べる項目は『尿糖』ですね。

尿に糖が出ると言うことは、ある程度、血糖値が高くなっている状態であるということです。

どのくらいの血糖値であれば、尿に糖が出るのでしょうか。

一般的には血糖値が180mg/dl以上の時に、尿に糖が出ると言われています。

糖尿病ではない普通の人は食後のタイミングでないと、血糖値が180を超えることはまずありません。

ですので、健診などで空腹時に取った尿で『尿糖』が出なかったとしても、安心はできないわけです。

かと言って、食後に尿検査をしたとしても尿糖の有無ですべては判断できないわけです。

このようなことから、尿検査で糖化を調べる有用性も乏しく、☆一つとなります。

ヘモグロビンA1c(HbA1c)

ヘモグロビンA1c、医療従事者ならまず知っている項目ですね。

A1cは『エーワンシー』と発音しますので、せっかくなので覚えておきましょう。

そして、糖尿病で通院している人は、この値を定期的に調べて治療効果を確かめているはずですので、見慣れた項目だと思われます。

人間ドックでも必ず入っている項目でしょうね。

それでは、この『ヘモグロビンA1c』、どのような意味を持っているでしょうか。

ヘモグロビンがブドウ糖がくっつくと、ヘモグロビンが糖化しヘモグロビンA1cという物質に変化します。

血液検査でのヘモグロビンA1cは次の計算式で求められます。

ヘモグロビンA1c(%) = ヘモグロビンA1cの数 ➗ ヘモグロビン全体の数

正常値は糖尿病学会では6.2%以下、健診では5.6%以下と決められています。

ヘモグロビンがどのくらい糖化しているか、ということを調べるわけですが、いったいどのくらいの期間の血糖値を示しているのでしょうか?

ヘモグロビンA1cの示す意味合い

ヘモグロビンA1cを正しく理解するためには、ヘモグロビンのことをある程度深く知る必要があります。

ヘモグロビンは赤血球の中に存在し、その赤血球の寿命は約4ヶ月です。

つまり4ヶ月経ったら、血液の中の赤血球はすべて入れ替わるということです。

ヘモグロビンが一度、糖化してしまうと、基本的には元には戻りません。

糖化したヘモグロビンは4ヶ月で寿命を迎えると、脾臓で壊されます。

ですので、糖化させない生活習慣を送っていれば、4ヶ月でヘモグロビンは若々しく生き返って、本来の酸素の運搬をしっかり行えるようになるということです。

ヘモグロビンA1cは、直近2ヶ月ぐらいの糖化の状態を示すと言われています。

2ヶ月という期間においては、ちょうど赤血球全体の半分が寿命を迎え、入れ替わっているということになり、新しい赤血球と古い赤血球がちょうど50%ずつの状態となっているため、赤血球の平均的な状態を示すのにちょうどよいということになります。

ちょっとわかりづらいかもしれませんが、ここはなんとなく理解していただけると幸いです。

ヘモグロビンA1cの欠点

前述しましたように、ヘモグロビンは2ヶ月間の血糖コントロールを示すものです。

糖尿病患者さんの血糖コントロールを調べるのはかなり有用なものです。

しかし、糖化を調べるという観点では、必ずしも血糖値の状態を正確に表しているわけではないと言えます。

次のグラフを見てみましょう。

こちらは架空の人物2人の血糖値の推移を示したものです。

空腹時血糖はほとんど一緒ですが、その後のグラフの様子は大きく違います。

左のグラフは食後に少しだけ血糖値が上がってから、その後は元に戻っています。

右のグラフは食後1時間で血糖値が180まで上がっており、その後も上がったり下がったりを繰り返しています。

しかし、ヘモグロビンA1cを測ってみても、左の人も右の人もほぼ同じぐらいになると考えられるのです。

このことから、ヘモグロビンA1cという一つの指標だけでは、糖化の具合を詳しく知ることは難しいことがわかります。

ですので、有用性は高くなく、☆☆となります。

グリコアルブミン

『グリコアルブミン』をご存知の方はそう多くないと思われます。

この記事の最初の方で、アルブミンは血液中に存在する大事なタンパク質であることをご説明いたしました。

アルブミンの主な働きは2つあります。

一つ目は、血液中の水の出し入れを調節するための浸透圧を維持することです。。

二つ目は、カルシウムなどの物質や薬剤などと結びつき、運搬する役目です。

グリコアルブミンとは、このアルブミンがブドウ糖とくっつき、糖化したもののことを指します。

ヘモグロビンは約2ヶ月間の血糖値を示すとお話ししましたが、こちらのグリコアルブミンは、およそ2~3週間の血糖値を示します

アルブミンの寿命は3週間ほどであり、糖化したアルブミンの割合を調べることは、3週間以内の血糖コントロールを示すことになります。

グリコアルブミンの計算は次のようになります。

グリコアルブミン(%) = 糖化したアルブミンの数 ➗ アルブミン全体の数

正常値は11〜16%とされています。

こちらのグリコアルブミンを測定するメリットとしては、『より最近の血糖値の推移がわかる』、『貧血や血液の病気など、ヘモグロビンの異常がある場合に役立つ』などがあります。

デメリットとしては、一般的な病院ではすぐに測れないことが多く、結果が出るまでに数日かかることです。

糖化を調べる検査としては、ヘモグロビンA1cと同様、グリコアルブミンは血糖値の詳しい推移を推定することは難しいです。

ですので、有用性は☆☆です。

1.5-AG

AGとはアンヒドログルシトールの略になります。

こちらはさらにマニアックな検査項目であるため、ご存知の方はほとんどいらっしゃらないでしょう。

僕もつい最近まで詳しくは知りませんでした。

でも、マイナーなものとは思えないぐらい、とても役立つ検査項目なのです。

検査としての意味合いは、『尿糖が多く出ると、1.5-AGは低下する』ということです。

さきほど、血糖値が180以上になると、尿糖が出やすくなるとお話ししましたね。

つまり、食後の血糖値が180を頻繁に超えていると、1.5-AGは低下することになります。

空腹時の血糖値が正常であっても、1.5-AGが低下していると、『食後の高血糖』が強く疑われます。

一つの項目で食後の血糖値がある程度、予想できるということは、ちょっと驚きです。

正常値は一般的には14μg/ml以上とされていますが、オーソモレキュラーでは20μg/ml以上と高めに設定され、厳しく評価しています。

こちらは糖化の程度を示すものとしても有用性が高いと考えられます。

星は3つ、☆☆☆です。

2時間OGTT

OGTTとは、『経口ブドウ糖負荷試験』のことです。

まずは空腹時の血糖値を測っります。

それから75gのブドウ糖を口にして、血糖値を30分後、1時間、2時間後に測ります。

こちらは主に、糖尿病かどうかを診断するために用いられる検査です。

少なくとも4回、採血をされることになります。

針を刺されるのが苦手な方は、とても苦痛に感じることでしょう。

OGTTでは、食後の血糖値の上がり具合がはっきりとわかりますので、糖化の程度を調べるにはかなり有用です。

星は4つ、☆☆☆☆です。

5時間OGTT

前述の2時間を5時間に延ばした検査です。

採血する回数もかなり多くなり、けっこう大変かもしれません。

一般的な病院で行われることはまずないでしょう。

オーソモレキュラーによる栄養療法を実践している医療機関では行われている所があります。

頻繁に採血するだけあって、血糖値に関するかなり詳細な情報が得られます。

2時間の範囲内では食後の低血糖が起きない人も、5時間の範囲では、低血糖が起きている人を見つけられる可能性が高くなります。

食後高血糖を見つけるというより、低血糖や血糖値スパイクを見つけるために行われる意味合いが強いですね。

有用性としては☆☆☆です。

もっと簡単に調べられないの?

糖化を調べる検査を今までご紹介してきましたが、いずれも『採血』が必要なものですね。

血を取られるのは苦手だな・・・

病院に行かないと調べられないの?

そう思われる方もいらっしゃるでしょう。

そこで、自宅で簡単に痛みなく、血糖値を調べることができるツールをご紹介します。

だいぶ前の記事でもご紹介したことがありました。

それは『フリースタイルリブレ』というツールになります。

大きな特徴としては3つ挙げられます。

フリースタイルリブレの特徴6つ
  • 腕にセンサーを装着して使う
  • 採血をする必要がない
  • 間質液というものから血糖値を測っている
  • 痛みがない
  • センサーを一度取り付ければ、2週間、いつでも好きな時に、何回でも血糖値が測れる
  • 読み取り装置に90日間分の血糖値がすべて保存できる

医療機関においては、フリースタイルリブレはインスリンの自己注射を行なっている糖尿病の患者さんに使われています。

従来は、『血糖デキスタ』という機器を使って、血糖値を測るのが一般的でした。

こちらは、指先に細い針を刺して、少し出血させて、その血液から血糖値を測るものです。

しかし、1日に何回も血糖値を測る必要のある人にとっては、大きな負担となっていました。

フリースタイルリブレの登場により、それを利用できる患者さんはかなり負担が減ったのではないかと感じています。

ですが、そのフリースタイルリブレも、欠点はいくつかあります。

フリースタイルリブレの欠点
  • 実際の血糖値と誤差が大きい場合がある
  • 2週間に1回、センサーを交換するのは面倒と感じる人も
  • センサーがちょっとした弾みで外れてしまうことあり(外れるともう使えない)

そんな欠点もあるフリースタイルリブレですが、その使い勝手はとても良いものです。

僕も一時期、使用したことがありましたが、とても役に立ちました

気をつけていれば、センサーが腕から外れることはありません。

医療用の機器ではありますが、Amazonで購入することができます

興味がある方は、2週間限定だけでも血糖値を好きなだけ測ってみてはいかがでしょうか。

食べた物によって、血糖値がどう変動するかを見るだけでも、面白いと思いますよ。

糖化はどのような病気につながる?

糖化はどのようなことか、糖化はどのようにすれば調べられるかはご理解いただけましたでしょうか。

それでは、糖化は具体的にはどのような病気につながるのでしょうか?

ほとんどすべての病気につながると言っても過言ではありません。

特に、糖化との関連が強いと言われている病気を挙げてみます。

糖化と関連が強い病気
  • 糖尿病(腎臓や眼への合併症を含む)
  • 動脈硬化
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞
  • 認知症
  • 骨粗鬆症

どれもなりたくない病気ばかりですね。

これらの病気と無縁であり、いつまでも元気でいたいものですね。

それでは、糖化を予防するには、具体的にどのような対策を取ればよいでしょうか?

糖化を予防するにはどうすればいい?

ここまでお読みいただいて、もうおわかりの方も多いと思います。

糖化を予防するには、『血糖値』をいかにコントロールするかが重要となります。

血糖値をコントロールするのは、やはり『食事』ですね。

炭水化物、特に『糖質』をいかに気を付けるかか肝要です。

避けるべき糖質は次のようなものです。

避けるべき糖質
  • 白米
  • 小麦から作られる食品全般(パン・麺類など)
  • 白砂糖を使ったお菓子、料理
  • 糖分を少しでも含む飲み物(野菜ジュースやスポーツドリンクなど)
  • 果糖ブドウ糖液糖など異性化糖を含む飲み物・調味料

特に小麦は避けた方がいい

この中でも、糖化を予防するなら、特に『小麦』は特に避けるべきです。

糖尿病患者さんの多くは不思議と、『米』は血糖値が上がる食べ物だと思っていますが、『パン』や『麺類』はあまり気にしていない様子が見受けられます。

小麦は血糖値が非常に上がりやすく、なおかつグルテンというタンパクが異物として認識されやすく、アレルギーを作りやすいものです。

なぜなら、小麦は大量生産し味を改善させるために品種改良を重ね、古代の小麦とはかけ離れたものになってしまい、人間の体には極めて合わないものになってしまいました。

本当に健康になりたい方は、小麦はできるだけ避けるべきです。

僕も小麦を意識して避けるようになってから、体が大きく変わりました。

パンを食べた後の、どうしようもないくらいの眠気や倦怠感から解放されたことは、とても有意義なことだと感じています。

玄米はどう?

白米が良くないのはなんとなくわかるけど、玄米なら大丈夫でしょ?って思われますかね。

玄米は確かに食物繊維やビタミン・ミネラルが白米より多いため、血糖値は少しだけ上がりにくいですが、糖質を多く含むという点では白米と大きく変わらないため、『血糖値が上がる』という現象はほぼ避けられません

血糖値が上がらないようにと、白米を玄米に変えたとしても、効果は乏しいです。

やはり糖質の摂取そのものを制限しないと、大きな効果は得られないわけです。

野菜ファーストを心がける

これはよく言われていることですが、食事を摂る際はたっぷりの野菜を最初に摂りましょう

そうすることで、糖質を摂ることによる血糖値の上がり具合を軽くすることができます。

『食べる順番』はやっぱり大事なんですね。

タンパク質を十分に摂る

このブログでは何度もお話ししていることではありますが、人間にとって最も大事な栄養素は『タンパク質』です。

肉、魚、大豆などのタンパク質を十分に摂るようにしましょう。

タンパク質も一つの種類に偏らないように、多くの種類をサイクルしながら摂るようにしましょう。

プロテインを利用するのも一つですが、あくまで補助的に少量の使用程度にしておきましょう。

食後の運動が血糖値を安定させる

食後に筋肉を使うことで、血糖値があまり上がらず安定しやすくなります。

筋肉はロイシンというアミノ酸の働きで、ブドウ糖をうまく利用してくれるため、血糖値を下げてくれるのです。

食後すぐの運動は消化にとってもあまり良くないため、胃酸の出方が落ち着いてくる食後30分前後に軽く歩いたりする運動が適当だと考えられます。

なるべく食事を抜かない

昨今、朝食を抜いたりする『間欠的ファスティング』や『オートファジー』を実践する方が多いように思います。

それはそれでメリットはありそうです。

しかし、血糖値のコントロールを行うためには、食事を抜くと難易度が高くなります。

例えば、朝食を抜いた時には、昼食時に摂った食べ物から栄養をより吸収しようとするため、血糖値がグンと上がりやすくなります。

血糖値がグンと上がってしまうと、インスリンが多く出てしまい、反動で低血糖を起こしてしまう恐れがあります。

低血糖は眠気や倦怠感、集中力の低下を招きます。

昼食後に眠たくなってしょうがない方は、まずは朝食をしっかり摂るようにしてみましょう。

さいごに

最後までお読みいただきありがとうございました。

今回はここまで長文になる予定ではなかったのですが、思いの外、話が膨らんでしまいました。

ですが、知っておいて損のない内容だと思いますので、ご了承くださると幸いです。

体を糖化させず、いつまでも若々しく元気で健康でありたいものですね。

僕はそう願う方のお手伝いをこれからもできるだけしていきたいと思っています。

それではまた。

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