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コレステロールのことを誤解していませんか?コレステロールを正しく恐れるための知識を伝授!

Dr.コバ

こんにちは!こばやしナチュラルケアクリニックの小林です。

血液検査で「コレステロールが高い」と言われたことはありませんか?

また、コレステロールは低ければ低いほど、いいと思っていませんか?

コレステロールについて正しく理解して、正しく恐れていただくための記事を書きました。

ぜひともご覧になってください!

あなたは、健康診断や人間ドックなどで「コレステロールが高いですね」と言われたことはありませんか?

コレステロールが高いと言われると、動脈硬化や心筋梗塞など怖い病気を連想してしまい、なんとなく不安になりますよね。

実際に、コレステロールを下げる薬をすでに飲まれている方も多くいらっしゃるでしょう。

僕もコレステロールが高い状態が続いていますが、今のところは動脈硬化の傾向はありません。もちろん、薬も飲んでいません。

実は、ビビって『コレステロールを下げる薬』を一時期だけ飲んだことがありました。

コレステロールもしっかり低下しましたが、なんとなく調子悪い感じがし、すぐに服用をやめてしまいました。

僕はいろいろと勉強をしているうちに、「コレステロールがただ高い」だけで恐れることはないのだと、確信しました。

まずはコレステロールを含めた油について、下の記事でおさらいしておきましょう。

そもそも、コレステロールって何?

こちらは、コレステロールの分子式を表しています。

ベンゼン環を持った『ステロール骨格』を持っています。

あなたは、コレステロールについてどんな印象を持っていますか?

すっかり、『コレステロール=悪』というイメージがついてしまったように思います。

でも、コレステロールは『大事な栄養の一つとして、体にとって必要なものなんですね。

コレステロールの役割は主に次の5つになります。

コレステロールの役割5つ
  1. ホルモン(特に男性ホルモン、女性ホルモン)の材料になる
  2. 脳のミエリン鞘(神経繊維を包む膜)を作る
  3. 細胞膜を構成する
  4. 胆汁の原料となる
  5. ビタミンDを合成するための減量となる

どうですか?

大事そうな役割ばかりではありませんか?

これらのことは今までの記事でも解説してきたことなので、今回は詳しくは触れませんが、『コレステロールは体のあちこちで大事な役目を果たしている』とだけ、ご理解くださいね。

コレステロールの分類

コレステロールが体の中に入ると、いろいろと名前が変わることはご存知でしょうか。

HDLとかLDLとか、よく聞く機会があるのではないでしょうか。

しっかりその役割を理解しておきましょうね。

コレステロールは血液の中では、タンパク質と結合してリポタンパク質となって移動します。

LDLはLow density Lipoprotin(低比重リポタンパク)

HDLはHigg density Lipoprotin(高比重リポタンパク)

さらに、small dense LDL(小粒子・高密度低比重リポタンパク)というものもあります。

まとめると次のようになります。

リポタンパクの分類
  • LDL:肝臓からコレステロールを運ぶ
  • HDL:余分なコレステロールを肝臓に運ぶ
  • small dense LDL:LDLコレステロールの中でも粒子が小さく、動脈にくっつきやすく、酸化しやすい

LDLコレステロールは「悪玉」、HDLコレステロールは「善玉」と呼ばれることが多くなりましたが、コレステロールそのものを「善」と「悪」で区分するのは適切とは言えません。

それぞれ、重要な役割があるわけです。

LDLコレステロールが少なくなれば、全身に運ばれるコレステロールが足りなくなり、脳の働きが低下したり、ホルモンが十分に作れなくなるわけです。

HDLコレステロールが少なくなれば、コレステロールが血液中にたまり、酸化してしまい、動脈硬化の原因になるわけです。

コレステロールも『油』の一種ですから、条件によっては容易に酸化してしまうわけです。

ですので、コレステロール自体が『悪』なのではなくて、コレステロールが『酸化してしまう』ことが人間の体にとっては有害となってくるのですね。

コレステロールが結合するリポタンパクの中で、有害なものは次の2つです。

有害なリポタンパク
  1. 酸化したLDL
  2. small dense LDL

このことから、血液中のコレステロールを質のいいものに保って、細胞に運ぶということが重要であると言えます。

small dense LDLについては、次の章で解説します。

small dense LDLとは何か

前章で少し出てきたsmall dense LDLについて、ここで詳しく解説します。

LDLよりもsmall dense LDLの方がより密接に動脈硬化を招くものであるとして、近年、かなり注目を浴びているものです。

small dense LDLとは粒子が小さくなったLDLのことです。

粒子が小さくなった分、血液の中に残りやすく、血管の壁にくっついてしまうのですね。

そして、全身にある細胞は小さくなったLDLは受け取ることができません。

なぜ、このsmall dense LDLができてしまうのでしょうか?

理由は血液中の『中性脂肪』が多いためだと考えられています。

僕が想像するに、コレステロールがくっついたLDLが、油たっぷりの血液の中にあったら、その脂の中に溶け込んでしまって、LDLが小さくなってしまうのではないかと思われます。

血液中の中性脂肪が多くなる一番の理由は『血糖値の不安定』です。

血液中の中性脂肪が多くなりやすいのは、糖尿病の患者さんであったり、糖尿病ではなくても『インスリン抵抗性』と言われる、脂肪を溜め込むインスリンが出過ぎていて、内臓脂肪や皮下脂肪が多い状態の方です。

血液検査で中性脂肪が高いと言われている方は、要注意です。

small dense LDLの血液中の濃度は研究レベルで測定することができますが、健康保険の範囲内では測定できません。

このsmall dense LDLの数値が高い人は、動脈硬化や心筋梗塞のリスクが高いことが示されています。

コレステロールの血液検査について

さて、健康診断などでコレステロールの数値を血液検査で調べる機会はよくあるかと思います。

LDLコレステロールとHDLコレステロールの数値が測定されるのが一般的です。

日本動脈硬化学会で示されている、一般的な基準はこちらです。

コレステロールの基準値(動脈硬化学会)
  • LDLコレステロール:140mg/dl未満
  • HDLコレステロール:40mg/dl以上

いっぽう、LDLコレステロールについて、日本人間ドック学会は異なった基準値を示しています。

LDLコレステロール基準値(人間ドック学会)
  • 男性:72〜178mg/dl
  • 30~44歳の女性:61〜152mg/dl
  • 45〜64歳の女性:73〜183mg/dl
  • 65〜80歳の女性:84〜190mg/dl

2つの学会の間で、大きく基準値が違うことがわかりますね。

それはなぜでしょうか?

2つの学会の立場や考えが異なるからでしょうね。

動脈硬化学会は、血管を守って、心筋梗塞や脳梗塞を予防するためには、コレスロールは低い方がよいと考えているのでしょう。

確かに、LDLコレステロールが低い方が、血管が詰まる病気は減ることが明らかにされています。

人間ドック学会は、コレステロールが多少高い方が、元気で長生きする人が多い、という事実を重視しているからでしょう。

実際に健康な人のコレステロール値を測定したところ、高めに出る人が多かったということです。

しかし、これではどっちに従ったらいいか、迷ってしまいますよね。

やはり、個人の状況に合わせた適切な判断が大事であることは間違いないですね。

こちらの記事を最後まで読んでいただければ、ある程度は自力で判断できるかと思います。

血液検査でコレステロールを調べる時、直前の食事の影響が出る可能性があるため、12時間以上の空腹時に測定するのが適切です。

コレステロールが上がり下がりする理由は?

「検査するたびにコレステロールの数値が違う・・・」ということを経験されたことがありますか?

僕はコレステロールほど、数値の上がり下がりの理由がわかりにくいものはないと感じています。

食生活を改善したつもりでも、コレステロールの数値が上がってしまって、がっかりされた方もいらっしゃるでしょう。

そんな厄介なコレステロールではありますが、僕も最近になって、ある程度のことはわかってきたつもりです。

まずはコレステロールと食事との関連について解説いたします。

コレステロールの数値は食事の内容で変わる?

よく「卵を食べるとコレステロールが上がる!」と言われていましたよね。

医者からも「卵を控えてください」と言われることも多かったでしょう。

しかし実際には、食事からのコレステロール摂取量は、血液検査におけるコレステロールの数値に影響がないという結論に達しました。

そのため、2015年から厚生労働省の食事摂取基準では『コレステロールの摂取上限量』は撤廃されました。

つまり、それまで制限されていた卵については、『好きなだけ食べてください』ということですね。

とはいうものの、卵を食べるとコレステロールが上がる人というのは、やはり実際には存在するようです。

逆に、卵を習慣的に多く食べている人は、コレステロールが低くなるというデータもあります。

なぜ、このようなことが起きるのでしょうか?

コレステロールが体で作られる量は調節されている

実は、食事から入るコレステロールは、体内で作られるコレステロールより、はるかに少ない量で、3分の1程度と言われています。

残りの3分の1は、肝臓においてコレステロールが作られます。

肝臓で作られるコレステロールの量は、厳密に調節されています。

つまり、食べ物から摂取するコレステロールが少なくなれば、肝臓ではより多くのコレステロールが合成されます。

逆に、食べ物から摂取するコレステロールが多くなれば、肝臓で作られるコレステロールは少なくなるように調節されます。

このように、人間の体の中では、コレステロールが安定して全身の臓器や細胞に配られるように調節されています。

とは言っても、実際にコレステロールの数値を測定すると、ばらつきが生じます。

それはなぜなんでしょうか?

コレステロールの数値が上がる理由(仮説を含む)

コレステロールが上がる理由については、いくつか考えられます。

コレステロールが上がる理由
  1. 体の中で十分にコレステロールが作られておらず、コレステロールが不足している場合に栄養状態が改善したため(若い女性に多
  2. コレステロールが多く含まれる卵や肉類を食べると、すぐに血液検査でのコレステロールが上がってしまう、『レスポンダー』であるため
  3. 体内にあるLDLが酸化してしまって、質が悪いコレステロールだらけであり、肝臓が多くのコレステロールを作って補おうとしているため(仮説

それぞれについて解説していきます。

若い女性などでコレステロールが不足している時

健康診断などの血液検査で、コレステロールの数値が低くても、医者にはあまり触れられる機会はほぼないと思います。

しかし体の中のコレステロールが少ないと、前述したように、ホルモンバランスが崩れたり、脳の働きが落ちたりしますので、弊害は大きいです。

そのような場合は、コレステロールがしっかり作られるように、栄養補充を行う必要があります。

主にはタンパク質、脂質、ビタミンB群、マグネシウムなどです。

栄養が細胞や組織にしっかり分配されるようになると、コレステロールの合成も正常に行われるようになります。

その過程で、低かったコレステロール値が上昇してきます。

この変化に対して、不安になるかもしれませんが、コレステロールがしっかり作られると元気になる実感が得られるかと思います。

やはり、コレステロールが低いことの弊害はできるだけ無くした方が健康につながります

レスポンダーである場合

卵や肉類など、コレステロールが豊富な食べ物を食べた後に、コレステロールが上がりやすい人がいます。

そのことを『レスポンダー』という言い方をしています。

ただ、レスポンダーでコレステロールが上がりやすいからと言って、それが動脈硬化や血管の病気につながるかどうかは、お体の状況によります。

今まで述べてきたように、コレステロールそのものが悪なのではなく、体内のコレステロールを酸化させないことが大事だと思われます。

体内のコレステロールが酸化してしまっている状態

コレステロールがしっかり食事から摂取できて、肝臓でしっかり合成されている場合でも、血液中のコレステロールが酸化したり、small dense LDLになってしまった場合は、細胞は利用できなくなってしまいます。

そのような状態ですと、血液中のコレステロールは十分に多い状態であるにもかかわらず、細胞が利用できるコレステロールが少ないことになります。

すると、肝臓は「細胞にコレステロールを送らないといけない!」と判断し、LDLコレステロールをまた多く作り出すわけです。

その際に血液検査をすると、LDLコレステロール数値は異常に高い状態になってしまうのですね。

このことは、本で読んだり、誰かに教えてもらったりしてもらったりしたものではなく、僕が考えた仮説です。

ですが、筋は通っていると自負しております。

そして、コレステロールを正常に保つには、『酸化ストレス』をしっかりコントロールすることが大事だと言えます。

酸化ストレスをコントロールするには、血液中の尿酸がある程度役立ってくれますが、ビタミンC・ビタミンEなどの抗酸化作用を持つ栄養素も必要となってきます。

コレステロールが下がる理由

前述しましたように、「コレステロールが低い」ことは多くの場合、体質なのではなく、食事からの栄養補給が不足していることから起きています。

ダイエットを続けていたり、野菜中心の食生活であったり、糖質に偏った食事になると、コレステロール値は下がりやすくなります。

繰り返してお伝えしていますように、「コレステロールが低い」ことは健康にはつながりません。

ストレスに強く病気になりづらい細胞や体を作るためには、十分なコレステロールが全身に行きわたる必要があります

コレステロールは薬で下げるべきか?

あなたは、コレステロールの数値が高くなった時に、医者から「薬を飲んだ方がいいですよ」と言われたことはありますか?

薬は飲みたくない・・・」、「薬を飲まないと心臓の病気になるの?」など、いろんなことを考えてしまいますよね。

コレステロールを下げる薬を飲み始めると、まず間違いなく、コレステロールの数値はかなり下がります。

LDLコレステロールが200mg/dlぐらいあった人も、薬を飲むと140mg/dl以下まですぐに下がることが多いです。

そのくらい、コレステロールを下げる薬は強力です。

数値が下がると安心する、というのはあると思います。

しかし、コレステロールの数値が下がることが、あなたにとってベネフィット(利益)なのか、リスク(有害)なのか、が一番大事ですね。

薬を飲む時に判断材料となる、ベネフィットとリスクを挙げてみます。

薬を飲むことによるベネフィット
  • すでに動脈硬化が進んでおり、心臓や脳の血管に問題がある場合
  • 食生活を含めて生活習慣が乱れているが、なかなか改善できそうにない場合
  • 家族性の高コレステロール血症がある場合(LDLがかなり高い数値になります)
薬を飲むことによるリスク
  • 男性ホルモン、女性ホルモンが不足しホルモンバランスが乱れる可能性
  • 脳内のコレステロールが不足し、うつなどの症状を起こす可能性
  • 胆汁がうまく作られなくなり、脂質の消化不良を起こす可能性
  • 細胞膜が弱くなり、炎症や感染に弱くなる可能性
  • ビタミンDの合成がうまくできなくなる可能性
  • 横紋筋融解症(筋肉痛や脱力などが起こる)や肝臓が悪くなる可能性

これらのことを総合的に判断して、薬を飲むべきか判断すべきでしょう。

コレステロールの数値はどのくらいがよいのか?

根拠となるデータをいくつかお示しします。

ここに示すデータはグラフで表した方がわかりやすいものですが、元のグラフは著作権上の問題で引用を控えますので、文章で表させていただくこととさせていただきます。

総コレステロールと死亡

総コレステロール値が180以下、280以上になると死亡率がグンと高まる

総コレステロールと心血管系疾患による死亡

総コレステロール値が280以上になると、心血管系疾患による(心筋梗塞など)死亡率がグンと高まる

総コレステロールとがんによる死亡

総コレステロール値が160以下になると、がんによる死亡率がグンと高まる

LDLコレステロールと男女差
  • 男性はLDLコレステロールが180以上になると、心血管系疾患が増える
  • 男性はLDLコレステロールが100未満になると、がんが増える
  • 男女とも、LDLコレステロールが100未満になると、心血管系疾患が増える
  • 女性はLDLコレステロールが120未満になると死亡率が上がる

これらのことから、やはりコレステロールは高すぎるのもよくありませんが、低すぎると病気になるリスクが高まるということがわかります。

また、女性は男性よりコレステロールが少し高めの方がよい、と言えると思います。

特に女性は更年期を過ぎると血液中のコレステロールが増えますが、これもホルモンバランスの変化による自然現象であり、それによって心臓の病気を心配する必要はほとんどないわけです。

まとめますと、コレステロールの目標値は次のようになります。

コレステロールの目標値
  • 男性:LDLコレステロールが100から180の間
  • 女性:LDLコレステロールが120以上(上限はあまり気にしなくていい)

結局、コレステロールについてはどう対処すればよい?

今まで、いろいろ面からコレステロールについて述べてきました。

ですが、やや混乱を招きやすい内容かもしれません。

それで、「結局、どうすればいいの?」ということですね。

最も大事なのは『食事からタンパク質や脂質などの栄養素を十分に摂取すること』『血液中のコレステロールを酸化させない』ことですね。

具体的には次のようなことです。

  1. 食事から摂取するコレステロールは基本的に気にしない
  2. 肝臓でしっかりコレステロールが合成できるように、タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルを十分に摂取する
  3. 糖質に偏った食事を摂らない→血液中の中性脂肪の増加を招き、small dense LDLの増加を招くため
  4. 体を酸化させるものを控える・避ける(アルコール、たばこ、酸化した油、農薬、添加物、重金属など)
  5. 抗酸化物質を摂取する(ビタミンA・C・E、ポリフェノール、アントシアニン、アスタキサンチンなど)
  6. 激しい運動はほどほどに(乳酸を増やして酸化ストレスとなるため)
  7. ストレスマネージメント(十分な休息と気分転換を)

最後に

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

コレステロールは理解するのがやや難しい物質ではありますが、ご理解いただけましたでしょうか。

この記事だけでは書ききれない内容もありますので、ご質問などありましたら、いつでもメッセージをくださいね。

それではまた。


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