ビタミンDってなんじゃ〜?
何?日光を浴びたら、体の中で作られるじゃと?
それなら、外に連れて行ってほしいものじゃ!
ロッシー君、君には人工的な日光を毎日浴びてもらっているよ。
お散歩も連れて行きたいけど、雪が溶けてからにしようか〜。
あなたは、自分の体でどのくらいのビタミンDが作られているか、気になりませんか?
以前の記事でも書いた通り、ビタミンD不足は感染症にかかりやすくなります。
実は日本人のビタミンD不足は深刻なのです。
理由はいくつかあります。
- 紫外線対策により、日光をほとんど浴びない
- 屋内での仕事をする人が多い
- ビタミンDが豊富である青魚を思うように摂取できていない
- ビタミンDの重要性がまだそれほど認識されていない
あなたはこれらのことに思い当たることはありませんか?
まずはビタミンDの血中濃度を測定してみましょう!
↓まずはこちらをお読みください!
目次
最近、ビタミンD不足についての興味深いデータが発表された
実は、つい最近、国立成育医療研究センターの山口晃史先生より、大変興味深いデータが発表されました。
『コロナ対応スタッフの9割はビタミンD不足』というタイトルです。
原著は英文ですが、こちらで読めます。
こちらの論文の要点は次のようになります。
ビタミンDの充足度は、血清25-(OH)Dの血中濃度を測定することで推定できるのでしたね。
上のグラフからもわかる通り、血清25-(OH)Dの血中濃度が充足している人は、男女共に非常に少ないのです。
特に女性に重度の不足が多いことがわかります。
このデータから、医療者は病院で屋内勤務しているため、日光に当たる機会がごく限られているため、ビタミンD不足に陥りやすいことがわかります。
さらに、女性は日頃から紫外線対策を行っている人が多く、プライベートでも日光を避けている傾向にありそうです。
コロナに対応するためには、マスクや消毒、隔離などの感染対策も重要ですが、個人の免疫力を上げておくことも重要だと考えられます。
医療者のビタミンD補充は急務なのではないでしょうか。
もちろん、医療者ではない一般の方にも当てはまることです。
僕は医療者に限らず、日本人全員がビタミンDのサプリメントを飲んでもよいのではないかと考えています。
僕は1年半ほど前より、ビタミンDのサプリメントを2500〜5000単位ほど毎日飲んでいます。
ビタミンDの血中濃度は病院で測定してもらえないの?
今回の記事は『自宅でできるビタミンD検査』というテーマなのですが、「病院ではビタミンDの血中濃度は測定してもらえないの?」という疑問が生じることでしょう。
確かに、病院で採血してもらう方が簡単ですし、費用もそう多くはかかりません。
ビタミンDの血中濃度を測定する時は自費で4000円ほどかかります。
その料金に判断料・手技料などが加算される場合が多いです。
健康保険が適用されると、年齢や収入によって、実費の1割〜3割程度の自己負担となり、もっとも安く検査を受けることができます。
ですが、意外とハードルが高いことをご理解いただけると幸いです。
次のようなことがハードルとなることが考えられます。
一般の病院ではビタミンDの重要性がそれほど理解されていない可能性があるため、なかなか難しい面があります。
オーソモレキュラー(分子整合栄養医学)を看板に挙げている病院をWebで検索して、電話などで相談するのが近道でしょう。
ですが、一部の方は病院で健康保険の範囲内で調べてもらえる可能性があります。
次のような方です。
これらのことに該当する方は、担当の医師に相談してみてください。
「でも、やっぱり病院に行くのは面倒・・・」「待ち時間が長いのがつらい・・・」「血液検査は苦手・・・」「先生にお願いするのが、おっくうだな・・・」
そんな風に思われる方もいらっしゃるかと思います。
そこで役に立つのが『自宅でできるビタミンD検査』です。
いよいよ次章から、今回の本題に入っていきます。
自宅でできるビタミンD検査を実際に受けてみた
ビタミンDの検査キットを取り扱っているのが『アンブロシア』というメーカーです。
↓こちらが販売ページになります。
こちらのホームページで直接申し込むこともできますが、僕はAmazonで注文しました。
どちらも大差はないと思いますが、Amazonだとアカウントさえ持っていれば、すぐに注文できるのでラクですね。
また、Amazonのポイントがついたりもしますので、付加価値もあります。
実際に注文してから届くまで
この検査キットを2021年12月28日にAmazonで注文したところ、12月30日に届きました。
年末年始だったため、時間がかかるかもしれないと思いましたが、キットが届くのがとても早かったです。
実際に採血してみた
メーカー側の受け入れ体制も考慮し、年末年始が過ぎ、成人式が過ぎてから採血をすることにしました。
2022年1月19日に採血をしました。
大変わかりやすい説明書が添付されていますので、こちらに沿って採血すれば大丈夫です。
ちなみに僕は指先をお湯で温めたりはしませんでした。
冷え性の女性は、事前に温めた方が、血が出やすいでしょうね。
中に入っているものがこちらです。
『ランセット』と呼ばれる穿刺針は2種類入っており、ピンクがやや短めで痛みが少ないタイプになっています。
両方とも使って採血しましたが、ピンクのランセットは血の出方が今ひとつでした。
青のランセットは十分に血が出ました。ピンクのものより少しだけ痛かったですが、問題ありませんでした。
基本的には青いランセットを使った方が良さそうです。
ランセットを刺すことで指先から出た血液を、1滴ずつ『血液吸収シート』に滴下させます。
ビタミンDの検査は最低4スポット(0.12mlの血液量)あれば大丈夫とのことです。
上段はピンクのランセットで刺した血液であり、あまり大きな円になりませんでした。
中段と下段は青のランセットで刺した血液であり、いい具合の大きさで円を作ることができました。
青のランセットを使って採血すれば、かなり簡単にできます。
当クリニックが扱っている『微量採血』は3つの採血管に必要量の血液を入れなくてはいけないため、そちらの方が難易度が高い印象でした。
シートを乾燥させてから発送
血液を吸収させたシートを3時間以上乾燥させてから、同梱されていた封筒に入れて郵便ポストに投函します。
投函するのは多少遅れても大丈夫ですが、4日以内にメーカーに届けないと、うまく検査できなことがあるようですので、ご注意ください。
検体受付のメールが届いた
無事採血が終わって投函もできました。
検体受付のメールが5日後の1/24に届きました。
説明書には結果が出るまで2〜3週間とありましたが、果たしてどのくらいで出るのでしょうか?
ついに結果が出た!
1/26に結果が出た旨のメールが届きました。
1/19に採血し、投函してから1週間ですので、思ったよりずっと早かったです。
Web上で結果を確認することができました。
書面でも同様のものが郵送されてきました。
以前の記事でもご紹介しました通り、25(OH)Dの結果は34ng/mlでした。
本当は50ng/ml以上を目指していたため、ちょっと残念な結果でした。
不足はしていませんが、ビタミンDの恩恵を100%受けるためには、50ng/ml以上が理想的です。
この結果をきっかけに、ビタミンDのサプリメントを1日2500単位から5000単位に増やしました。
今年中にもう一度、測定したいと思っています。
終わりに
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ビタミンDから受けられる恩恵は計り知れません。
あくまで可能性の話ですが、『免疫力が上がる』、『がんになりにくくなる』、『アレルギー体質が改善する』、『骨が強くなる』、『皮膚がきれいになる』など、多くの効果が期待できます。
この記事を読んでいただいたあなたにも、ビタミンDの血中濃度を確認されてから、サプリメントを開始されることを強くお勧めしたいです。
それではまた。
こんにちは!こばやし内科クリニックの小林です。
このブログでは『ビタミンD』の大切さを幾度となく、記事にしてきました。
そして、ビタミンDは血中濃度が非常に重要であることもお伝えしてきました。
そこで、今回は自宅で簡単にできる『ビタミンD血中濃度測定キット』を使って、僕が実際に検査してみました。
その詳細をお話ししていきたいと思います!